eラーニング教材(コンテンツ)の種類と作り方のポイント

CD-ROMから「スマホファースト」のモバイルラーニングまで、時代とともに姿を変えてきたeラーニング。ツールやシステムがどんなに発展しても学びの場を提供するという基本は変わらず、何らかのかたちで教材(コンテンツ)が必要となる点は変わりません。
本コラムでは、eラーニング教材の種類と用意するための方法、自社で制作する際のポイントについてご紹介します。
eラーニング教材(コンテンツ)の種類
eラーニングで使用する教材は、「静止画」「映像(動画)」「音声」「テキスト(文章)」を組み合わせて構成されたマルチメディア教材です。視覚や聴覚など複数の感覚に同時に訴えかけることで学習効果のアップを促します。
インプットを目的とした教材としては、次の3種類に分けられます。
資料配布型
従来の講義や研修で使用していたテキストや紙媒体の資料をデータ化し、音声やアニメーションを組み合わせて利用するもの。流用できる部分が多いため、提供する側としては制作の手間があまりかからないのが特徴です。
アニメーション型
キャラクターが登場し、ストーリー形式で学習内容を解説するもの。アニメーション感覚で視聴できるので親しみやすく、子ども向けや幅広い年齢層を対象とした教材に使われることが多いです。
動画配信型
講義の様子を録画した動画を配信するもの。資料映像や画像を取り込むことも可能です。受講者が所定の日時にインターネット接続できる環境があればライブ配信を行うこともできます。
なお、アウトプットのための教材としては小テストやドリルなどがあり、上記のようなインプット教材と組み合わせて利用することで理解度や学習状況の進捗を確認できるシステムもあります。
このほか、マンガを使って学習内容を解説する「マンガ型」の教材もあり、講義の導入部分や確認テストなどにマンガを組み込んだ教材もあります。
eラーニング教材(コンテンツ)の用意の仕方
eラーニングの教材を用意するには、既成の教材を購入する、既成の教材をカスタマイズする、オリジナル教材を外注する、自社で制作する、といった方法があり、自社の教育施策によって適宜使い分けることになります。eラーニング教材の調達方法別のポイントは次の通りです。
既成の教材を購入する場合
パソコンの操作方法やビジネスマナー、セキュリティ教育、あるいは語学など、一般的かつ普遍的なテーマで、自社のオリジナリティを加えずとも成立する内容であれば既成の教材で十分でしょう。この場合、料金はライセンス形式で支払うケースが多いです。
購入する教材と自社のLMS(学習管理システム)の規格が合う場合は、データをLMSに登録して運用することが可能です。なお、規格が合わない場合や自社にLMSがない場合は、ベンダーからクラウド型動画配信サービスを受ける必要があります。
既成の教材をカスタマイズする場合
自社の学習内容にあわせて既成の教材に手を加えることも可能です。教材を提供する事業者に制作部門があれば、このようなカスタマイズに対応してくれるでしょう。その場合のポイントは次の通りです。
- 用語や表現を自社および対象業界向けに変更する
- 自社オリジナル動画などの情報を追加する
- 事例や実例を自社のものに変更する
- 確認テストの難易度や項目を調整する
オリジナル教材を外注する場合
オリジナル教材の制作を教材の提供事業者に外注する場合は、プロの力を借りながらも自社で企画・設計から内容までを検討する必要があります。
教材の企画・設計の段階では、情報収集や調査結果の整理、事業者との情報共有、教材の方針やアウトラインの策定、コストの見積もり、詳細仕様の決定などを経てスケジューリングへと進みます。各段階でベンダーから提案を受け、打ち合わせを重ねることになるでしょう。
その後の開発の段階では、ベンダー側の作業と並走して自社でテキストや動画コンテンツの絵コンテを制作するケースもあります。素材が出揃ったところでオーサリング(テキストや画像、音声、動画などさまざまなデータ素材を組み合わせてひとつの作品に仕上げる作業)を行い、実際に教材を再生してのクオリティチェックと修正・調整のうえ納品となります。
自社で制作する場合
自社でオリジナル教材を制作する場合は、LMSベンダーが提供している教材作成ツールを利用すると上記のような手間を省ける場合があります。必要なコンテンツはパワーポイントやワードにまとめ、画像や動画・音声の撮影や収録を自社で行えば、コストを抑えると同時に自由度の高い教材制作が実現できるでしょう。
容易に作成できる分、仕様には制限があるため比較的にシンプルな構成になります。教材ツールを利用したeラーニング教材(コンテンツ)制作は、既存の社内研修や社内マニュアルなどの紙資料をeラーニング化する場合や教材の内容を頻繁に変更する必要がある場合、LMS(学習管理システム)の導入前に簡易版を制作するといった場合におすすめです。
eラーニング教材(コンテンツ)の自作のポイント
導入当初は既製品や外注制作の教材を用い、軌道に乗ったら自社でオリジナルのeラーニング教材を制作するといったステップを踏みながら進めるのも一手です。自作ができれば、外注コストを削減しつつ自社の教育施策や専門性により合致した内容を備えることができます。既製品や外注の教材では事足りず、一般的な教材よりも専門性の高い特殊な教材や汎用コンテンツよりも自社オリジナルのコンテンツが必要となる局面では特に有効でしょう。
eラーニング教材を自社で制作する際は、紙媒体の教材制作のポイントと共通する部分もあります。企画・設計から改善までのポイントを、段階ごとに確認しておきましょう。
【企画・設計段階】
- eラーニング教材のターゲットとなる受講者を明確化する
- 受講者の目的や目標(到達レベル)を明確化する
【開発段階】
- 上記をふまえた仕様書の作成、企画者・開発者間のイメージ共有
【運用段階】
- LMSに登録し、受講者の学習進捗状況などを管理する
【改善段階】
- 受講者からのフィードバックをもとに改善点を洗い出し、実行する
受講者から「良い教材(コンテンツ)」と評価される条件は、内容のわかりやすさに加え、学習の効果を確認できること、更新性が高いことが挙げられます。これらのニーズに対応するには、次の点を工夫すると良いでしょう。更新に備えて、教材制作に使ったテキストや素材を事前に整理し、管理しておくと効率的です。
- 動画や音声を効果的に使って「わかりやすさ」を追求する
- 理解度(到達度)テストを設け、受講者が自分のレベルを把握できるようにする
- ユーザーからのフィードバックに対応して内容を更新(改善)する
- 情報の鮮度と正確性を保つため、定期的に内容を更新(チェック)する
まとめ
eラーニングにはさまざまな形式がありますが、技術的な知識も必要となるため導入当初は外注の協力を得ながら制作し、社内にノウハウを蓄積して徐々に内製化を進めていく方法が適切かもしれません。
また、ひとつのベンダーで解決すれば、内製する場合の教材作成ツールについても相談ができて効率的ですが、ターゲットや学習内容の専門性によっては複数のベンダーを使い分けることも大切です。
eラーニング教材の調達方法やベンダーは、自社の教育施策や事業フェーズにあわせてその時々で最適なものを選ぶようにしましょう。
eラーニングの導入費用が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
eラーニングの導入費用
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eラーニングの導入費用

eラーニングを導入することで、受講生を集める会場の手配や教材の印刷などにかかる費用の削減など教育提供者にもさまざまなメリットがあります。とはいえ、eラーニングを配信するシステムの導入やネットワーク環境の整備などの導入費用がかかることも考えておく必要があります。
利用するサービスやシステムなどによって、初期投資額は異なります。改めてeラーニングを導入することで得られるメリットやデメリットを把握し、どの手法で始めるのが費用を抑えられるかを検討しましょう。
導入前のおさらい
まず、eラーニングを導入することで享受できるメリットや注意点について確認しておきます。
eラーニングのメリット
・受講会場を手配する手間が省ける
受講者を集めて学習を提供する従来の方法だと、受講者数に見合った会場を用意する必要があります。想定した人数よりも多くの人が集まると、複数の会場を用意したり利用期間が長くなったりと手間がかかることもあるでしょう。eラーニングであればこうした受講会場をおさえる手間もなくなりますし、受講者数が増えても柔軟に対応できます。
・ランニングコストの削減につながる
会場の手配にかかる費用だけでなく、教材の印刷コスト、教材に修正や変更があった場合の再印刷にかかるコストなど、ランニングコストを抑える効果もeラーニングなら実現できます。企業の社員研修などに利用する場合、受講者の交通費や宿泊費といったコストも抑えられますし、一度制作すれば何回利用しても費用は変わらないので運営費用を低く抑えられます。また、用意した教材は繰り返し使えることもコストダウンにつながるでしょう。
・受講者の進捗を把握できる
LMSなどの学習管理システムを併用することで、個人の学習履歴や成績などの情報をまとめて管理できることもeラーニングのメリットです。これらの情報を把握できることで、一人ひとりの受講者に対する教材の提供や指導がしやすくなります。また、受講者からすると不明点は何度でも繰り返して学習できるなど自分のペースで進められます。従来の集団授業や集団研修と比べて一人ひとりにあった学習が提供できることから、全体的なボトムアップにも貢献します。
eラーニングのデメリット
・導入コストがかかる
運用コストの抑制効果が見込める一方で、導入する際には一定の初期投資が必要になります。導入費用は講座内容や受講者数、サービスの提供形態などによって異なりますが、安くても数万円、場合によっては数百万円から数千万円かかることもあります。
・実技研修だとコストが高くなることも
パソコンやタブレットなどのデバイスを通じて学習するスタイルのため、実技をともなう講座は適さない傾向があります。この場合、Webカメラとマイクを使ったライブ機能を利用したり、近年注目されているVR(仮想現実)を活用した実技学習を導入したりと、フォローできる環境を整える必要があります。いずれにしても初期投資コストが高くなるのが注意点です。
・受講者のモチベーションを保ちにくい
時間と場所を選ばず受講できるものの、一人ではやる気が起きないなど受講者のモチベーションを高める工夫も必要です。サービスによってはチャット機能が付いているものもありますから、教育者がアドバイスしたり受講者同士がつながるしくみをつくったりするなど、モチベーションを維持させる体制も整えましょう。
導入の際の料金相場
eラーニングを導入する際は、LMS(学習管理システム)などのシステム開発費や教材の制作費など、さまざまな初期費用がかかります。このうち、導入費用で大きな割合を占めるのがシステム開発などにかかる費用です。
eラーニングは、大きく「ASP型」「パッケージ型」「自社構築型」の3つの提供形態にわけられますが、それぞれの導入費用は大きく異なります。目安となる導入費用について以下で確認しましょう。
ASP型の導入費用の目安
ASP型は、もっとも手軽に導入できる提供形態です。eラーニングサービスを提供する事業者が必要な機能の備わったサーバーをレンタルする方式のため、そもそも自社で開発する費用がかかりません。その代わり、自社独自の仕様にカスタマイズするのが難しいというデメリットもあります。
ASP型の導入費用は、20万円から30万円くらいが相場です。このほか、ユーザー数に応じて月額費用がかかります。一例として、50人までなら月額3万円から5万円程度前後、50~100人の場合だと月額5万から10万円前後のところが多いようです。
パッケージ型の導入費用の目安
事業者が提供するeラーニングサービスのパッケージを、自社サーバーにインストールして利用する方式で、自社独自の仕様にカスタマイズすることも可能です。パッケージに備わっている標準仕様や機能だけを利用する場合なら初期投資額を抑えられますが、学習内容にあわせてオプションとなる機能を追加するなどカスタマイズすると高額になる場合もあります。
目安の相場として、パッケージのみの導入であれば10万円程度、オプションを充実させると100万円程度になるケースもあります。
構築型の導入費用の目安
システム開発業者に依頼して、1からeラーニングのプラットフォームを構築する方式です。自社でネットワーク環境を用意したり、Internet NavigwareやEasyLearningなどのソフトウエアを購入してインストールしたりする必要がありますが、パッケージ型では対応できない仕様や機能の問題を解決できるというメリットもあります。
必要な仕様や機能、規模などによって導入費用は異なりますが、少なくとも100万円程度、場合によっては数百万円から1,000万円台になることもあります。
まとめ
eラーニングサービスを利用する際は、導入費用だけでなく月額の保守費用もかかるサービスが一般的です。特にASP型の場合、初期費用は抑えられても長期間利用すると月額費用が膨れ上がって、結果的にパッケージ型のほうが安くなることもあります。そのため、トータルコストをシミュレーションしたうえで選ぶことも大切です。
もちろん自社にとって使い勝手のよいシステムであることも重要ですから、単に費用だけでなく多角的に検討したうえで導入するサービスを決めましょう。
eラーニングのプラットフォームの提供形態については、こちらの記事もご覧ください。
eラーニングの種類ープラットフォームの提供形態ー
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eラーニングの使い方・学習方法

時間や場所の制約が少なく自分のペースで学習できるのが魅力のeラーニング。目標に合った学習効果を得るには、受講者・提供者(管理者)の双方で使い方に工夫を凝らす必要があります。
本コラムでは受講者と提供者のそれぞれの立場からeラーニングでできること、その使い方と効果的な学習方法を解説します。
eラーニングの使い方
eラーニングを導入した現場では実際にどのような使い方をしているのでしょうか。また、従来の学習方法と比べるとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。受講者と提供者の立場別に解説します。
eラーニングでできること
【受講者側】
- 学習計画……スケジュールや履修計画を立てる、講師やスクールからの各種連絡や課題提出の指示などを閲覧する
- インプット学習……動画教材やライブ配信の講義を視聴する
- アウトプット学習……テストを受ける、レポートを提出する
- コミュニケーション……LMS(学習管理システム)の質問機能で講師に質問する、受講者アンケートに回答する、発表やプレゼンテーションを行う、オンラインでディベートを行う(※利用するシステムやデバイスによる)
【提供者側】
- 学習計画の企画立案・全体管理……受講者への各種連絡や学習上の指示を発信する
- 受講者登録・受講内容(履修)登録……受講者の基本情報を登録する
- 学習管理……受講者全員の学習進捗管理・学習履歴や成績の管理を行う
- 教材作成・コース作成……インプット/アウトプット教材を作成・登録する
- フォローアップ……質問・問い合わせへの対応、受講者の学習進捗の問題やつまずきへの個別対応(メンタリング)
eラーニング学習のメリット
【受講者側】
- 時間や場所の制約が少ない
クラウド型のeラーニングなら基本的に、いつでもどこでも自分の都合にあわせて学習ができます。モバイル対応のシステムであれば出先でも受講できてさらに便利です。
- 自分の理解度チェックがしやすい
eラーニングではテスト結果やフィードバックを迅速に受けることができ、自分の理解度(到達度)を随時チェックできます。反復学習が可能なので弱点の強化もしやすいです。
【提供者側】
- 受講者の学習進捗管理や個別フォローがしやすい
多くのeラーニングシステムに配備されている学習管理システムを使えば、受講者全員の学習進捗状況を一元管理できます。また、理解度やつまずきポイントを客観的に把握できるので個別フォローを効率的に行えます。
- 学習内容の質を均一化できる
デジタル教材で内容を統一することにより、「同じ内容なのに講師によってわかりやすさが違う」「教室(会場)によって進度がまちまち」といった不均一性を解決できます。
- 全体のコストを抑えられる
集合研修や一斉授業の場合に必要となる会場費や紙媒体の資料・教材の制作コストを抑えることができます。
- 事前準備の工数を削減できる
上記にともない、事前の会場手配やアナログ教材の作成・配布等の手間を減らすことができます。
eラーニング学習のデメリット
【受講者側】
- ネットワーク環境の問題
eラーニングで提供される教材の多くは動画コンテンツであり、それを視聴できるインターネット環境やデバイス機器が必要です。
- 受講者同士の交流ができない
基本的に受講者は単独で受けるため、受講者同士がコミュニケーションを取ることが難しく、交流や情報交換、人脈づくりなどができない点もデメリットです。
【提供者側】
- ITの知識やLMS(学習管理システム)の導入が必要
新規導入の際には、教材の制作を中心に入念な準備とシステム構築が必要となります。
- 個々のモチベーション管理が困難
基本的に顔の見えないやりとりであり、受講者一人ひとりのコンディションの把握やモチベーション維持が難しい場合があります。
- 学習効果が教材の質に左右される
eラーニングでは良質で最適な教材があれば講師は必要ないとも言われますが、それだけに教材そのものの質が問われます。
- 実技を必要とする学習には不向き
eラーニングは、技術の習得のための実技を対面授業と同様に行うことは難しい傾向があります。ただし近年ではライブ配信やオンライン型VR(仮想現実)の導入が進んでおり、今後は改善が期待できるでしょう。
eラーニングを使った学習方法
eラーニングの学習効果を上げるためには、どのような点に意識すればよいのでしょうか。一例として、社会人が個人的に学習する場合を想定したeラーニングの効果的な使い方について紹介します。
学習時間は15分1セット、1日あたり60~90分間に
人間が集中力を持続できる時間は、およそ15分間と言われます。高度な集中力を要する同時通訳の業務が15分交代であることや、小学校の授業が1コマ45分間であることもこの考え方に基づいています。
eラーニングの学習時間は15分を1セットとし、1日あたりの合計では60~90分とするのがおすすめです。メリハリをつけるため適宜休憩を入れつつ、例えばインプット15分×2セット+アウトプット15分×2セットの合計60分などと時間配分するのも良いでしょう。
まったく取り組まない日もあれば長時間取り組む日もあるなど学習時間にムラがあるとモチベーションの維持が難しく、学習の継続が難しくなる場合があります。無理なく、メリハリのある学習リズムを意識しましょう。
目標を明確化し、最適なコンテンツ(教材)を選定する
eラーニングの学習コンテンツやアプリは多種多様なだけに、学習の入り口となる教材の選定が重要です。具体的な資格取得・技術の習得など最終的に学びたいことや自分が求める到達度(「〇〇試験で〇〇点を取る」など)を明確化し、そこから逆算して最適なコンテンツを選びましょう。
デバイスを使い分ける
eラーニングでは移動中や休憩時間、ちょっとした待ち時間などのスキマ時間を活用して学習するケースが多いでしょう。スマホやタブレット端末、必要に応じてヘッドフォンセットとの併用など自分のライフスタイルや目的に応じてデバイスと機器を使い分けましょう。
アウトプットを実践する
個々で取り組むeラーニングでは、インプットして終わりではなく学んだことをアウトプットする機会を意識的に持つことが大切です。
システムに組み込まれているアウトプット学習以外の方法としては、学んだことを自分の言葉に置き換えて他人に説明することも自分の理解度を深めて学習内容を定着させるのに有効だと言われます。板書をノートにまとめる感覚で、SNSやブログ上に自分が学んだ内容を発信してみるのも効果的でしょう。
オフラインの学習の場と併用する
eラーニングでの学びをより深めるためには受動に偏らないコミュニケーションを意識し、疑問点や知りたい点を掘り下げて講師に質問をすることはもちろん有効です。さらに、同じ内容を学んでいる仲間とオフラインで交流して刺激し合ったり、情報交換をしたりできるような場と併用できればモチベーションの維持と向上につながるでしょう。
まとめ
手軽さと利便性が魅力のeラーニングですが、集合研修や一斉授業などの従来のオフライン学習に比べると受講者側には自己管理や取り組み方の工夫が必要になります
eラーニングを受講する際は、その特徴とメリット・デメリットをふまえライフスタイルや学習目標にあわせて教材やデバイスを使い分けていきましょう。また、提供者側は手間やコストを抑えられるぶん内容に注力し、個々の受講者と効率的かつ密度の高いコミュニケーションを取れるよう工夫することが大切です。
オンライン講座の学び方・選び方については、こちらの記事も併せてご覧ください。
オンライン講座の学び方
eラーニングの概要・種類について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
eラーニングシステム11選をわかりやすく比較!〜メリットやデメリットまでご紹介~

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eラーニングのLMS(学習管理システム)とは-概要から機能まで紹介-

インターネットを活用したeラーニングのニーズが増えるなかで、利用者の多様化や利便性を求める声に応えるサポートシステムも続々と登場しています。今回紹介する「LMS」も、eラーニングの多様なニーズに応えるために生み出されたシステムです。
LMSを導入することで教材や受講生の管理が容易になるほか、従来のeラーニングでは難しかったことも実現できるようになります。
本コラムでは、LMSが果たす役割を中心にどのようなメリットがあるかを紹介します。
LMS(学習管理システム)とは何か?
LMSとは、Learning Management Systemの略で、日本語では「学習管理システム」といわれます。受講者データをはじめ、教材やプログラムなどをサーバー上で一括管理できるシステムであり、オンラインで学習進捗を管理するというeラーニングならではの機能が搭載されています。
インターネットの聡明期に生まれたeラーニングでは、受講者はCD-ROMやDVDなど送られてきた教材で自ら学ぶ自習スタイルが一般的でした。しかし、この方法だと学習の進捗状況は受講者の端末で管理されるため、学習提供者側は管理ができないという課題がありました。また、受講者にとっても教材を配布した後にカリキュラムの変更や更新が不可能など履修コースの柔軟な選択ができない点もありました。
こうした課題はインターネットの普及によりオンライン上で教材や受講者データを管理するようになることで解決しますが、今度は履修者登録や受講者管理の徹底などセキュリティ面の強化や、受講者一人ひとりに必要な教材やコースの設定など煩雑な管理に対する新たな課題が出てきました。
これらの課題を一気に解決する方法として生み出されたのが、LMS(学習管理システム)です。これを導入することにより教材の保管や配信に関する管理はもとより、学習履歴や試験成績など受講者の定着度や教育の成果なども定量的に評価しやすくなります。
また、IDやパスワードで履修者登録や受講者管理の徹底することによりセキュリティを強化できるのはもちろん、受講者のコース変更などの手続き上の管理もシステムでできるようになります。
LMS(学習管理システム)の主な機能
LMS(学習管理システム)には教材の管理や受講者の学習進捗の管理に役立つ機能を備えており、「どの受講者にどの講座を受けさせるか」「一人ひとりの受講者がどれくらい講座を進めているか」といった学習管理が容易にできるようになります。また、システムによってはサイト上で質疑応答やアンケート、ディスカッションなど、受講者とのコミュニケーションを促す機能を搭載しているものもあります。
具体的な機能について、受講者、教育者(運用管理者)にわけて説明しましょう。
受講者向けの機能
- ログイン機能:ID/パスワードでログインする。
- 履修コースの選択:受講者が履修したい講座やコースを選択し登録する。
- 学習状況の確認:学習時間や進捗率などを履歴表示で確認できる。
- 質疑応答:不明点を質問する。
- テスト・レポート:オンライン上で試験を受ける。添付ファイルでレポートを提出できる。
- 成績:学習の進捗やテストの得点などの情報を表示できる。
教育者(運用管理者)向け機能
- 教材管理:講座やコースの作成および編集ができる
- 受講者登録:氏名やID、パスワードなどの情報から受講者を登録する。
- 履修登録:受講者が受けたい(受けさせたい)講座やコースを割り当てる。また、そのコースの開始日や終了日を指定する。
- 学習状況の確認:受講履歴から、受講者の学習進捗を確認する。
- 質疑応答:寄せられた質問を確認して回答する。
- テスト・レポート:テスト問題の出題、解答(自動で正誤判定できるシステムもある)また、レポートの回収状況確認や採点、評価をする。
- 成績:学習の進捗やテストの得点などの情報を開示する。
LMS(学習管理システム)の今後の傾向
近年のLMS(学習管理システム)では、学習そのものを扱うだけでなく受講生のモチベーション維持を目的とした機能を備えたシステムも登場しています。特に教育者と受講者とをつなぐコミュニケーション機能を強化するLMSが増えており、進捗率の低い受講者への学習促進や成績をふまえた指導などに役立っています。
チャット機能やSNSとの連携機能はその典型例でしょう。教育者と直接つながることで質疑応答がしやすくなり、受講者の理解度や成績の向上が図れるようになります。また、SNSなどで受講者同士とつながることにより、モチベーションの維持も期待できます。
このように、eラーニングやLMSは一人ひとりの受講者をサポートできるシステムへと進化していく傾向にあります。近未来のLMSは、蓄積された学習履歴や成績データなどをAI(人工知能)が分析し、受講者ごとに個別の学習促進が自動的に割り当てるようになっていくでしょう。自主的な学習を評価することで、一人ひとりの受講者に最適化したアダプティブな学習を後押しすることも期待されています。
まとめ
LMS(学習管理システム)は、教材の作成や編集から受講者への適切な教材の配信、学習履歴や試験結果などを踏まえた受講者の成績まで統合的に管理するシステムです。これを導入することで、受講者の得意不得意が容易に把握できるようになるとともにデータを取得することで個人指導の指針も作成しやすくなります。
多様化するニーズに応える形で受講者が自ら適した学びのスタイルを実施しやすくなり、それが成績の向上につながるようLMS(学習管理システム)の役割も日々進化を続けていくでしょう。今後、どのようなeラーニングのサービスが登場するのか楽しみですね。
eラーニングの最近のトレンドについては、こちらの記事もご覧ください。
eラーニングのトレンド
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eラーニングの種類ープラットフォームの提供形態ー

インターネットを活用したeラーニングを始める際には、教材の配信や受講者を管理するためのプラットフォームが必要です。プラットフォームには、自社で1から構築するタイプもあれば、eラーニングのベンダーが提供する専用プラットフォームを用いることですぐに始められるパッケージまでいくつかの提供形態があります。
本コラムでは、プラットフォームの提供形態からみたeラーニングの種類についてお伝えします。
eラーニングについて
eラーニングとは、簡単にいうと「インターネットを活用した学習」のことです。受講者のパソコンやタブレット、スマートフォンに教育者が配信する教材をダウンロードして学ぶ学習方法で、大学や予備校のサテライト講義で活用されたり、一般企業でも新人研修やスキルアップを目的とした研修に活用されたりと、利用方法は多岐にわたります。
従来の学習方法では、受講者は教室に通って講師と対面形式で勉強するのが一般的でした。これに対し、eラーニングでは時間や場所を選ばず、受講者の空いた時間や都合のよい場所で、いつでもどこでも学びの機会を得られることが特徴です。
教材も文字情報や図表だけでなく、映像やCG(コンピュータ・グラフィックス)など動画を用いたコンテンツや、近年ではVR(仮想現実)などで体験型教育も実施できるなど、より効果的な学習成果を期待できる手法でもあります。
>eラーニングの詳細は、「eラーニングとは」のコラムで解説しています。
(リンク先:https://www.uicommons.co.jp/topics/a59)
eラーニングの種類
eラーニングで多くの受講者に学びの場を提供するには、教材の配信や受講者を管理する専用のプラットフォームを構築する必要があります。その構築には、「ASP型」「パッケージ型」「自社構築型」の大きく3つの手法があります。提供したい学習内容や予算などによって、どのやり方がよいかが決まりますので事前に確認しておきましょう。
ASP型
ASPとは、Application Service Provider(アプリケーション・サービス・プロバイダー)の略で、インターネット経由でソフトウェアやその稼働環境を提供している事業者のことをいいます。ASP型のeラーニングとは、学習に関するソフトウェアなどを提供するサービス事業者のシステムをプラットフォームに自社のeラーニングを構築する方法です。
多くの事業者がクラウドで提供しており、自社でシステムを準備する必要はありません。また、eラーニングに必要な機能などもあらかじめ備わっているためソフトウェアの開発も不要です。構築に必要な時間を大幅に短縮でき、スムーズに導入できることもASP型のメリットです。ただし、自社独自の仕様に変更するなどのカスタマイズが難しいという側面もあります。
サービス開始後のメンテナンスも業者側で対応するため、自社で専用のシステム担当者を用意しなくても運用できランニングコストも抑えられます。
導入する際にはサービス事業者のサーバーレンタル代がかかりますが、パッケージ型や自社構築型と比べ比較的に安価に構築できます。月額費用はユーザー数によって異なる料金体系のところが多いようです。
パッケージ型
eラーニングに必要な機能などが、1つのパッケージにまとまっているサービスです。自社でソフトウェアを開発する手間が省けるといったメリットがあります。
ASP型と似ていますが、いちばんの違いは「自社サーバーにインストールして利用すること」です。サーバーやネットワーク環境などを自社で構築する必要がありますが、自社の環境や講座内容などにあわせて独自の仕様へのカスタマイズができる点もASP型と異なるメリットでしょう。サービス事業者によってはオプションなどを用意しており、これを組みあわせることでオリジナルに近いeラーニングサービスを提供できます。
導入費用は、インフラ周りの構築が必要になることからASP型よりも高くなる傾向があります。複雑なカスタマイズをしたりユーザー数が多かったりすると、数百万円以上になるケースもあります。受講者数が多い大企業や長期間利用する企業などで、eラーニングのプラットフォームを安価に構築したい場合などに選ばれています。
自社構築型
パッケージ型でもカスタマイズが難しかったり予算が大きくなったりする場合には、自社で1から構築するのも一手です。システム開発会社に依頼し、教材の作成から成績管理に至るまで自社の仕様にあわせて新規システムを構築する方法が、自社構築型になります。
要件定義からスタートすることになるうえ、インフラを用意する必要もあるため導入までの期間は長くなり、また導入費用も高くなります。長期運用を予定されている企業、講座やコースの多い場合などに適した手法といえます。
まとめ
eラーニングの提供形態は、提供者の目的や内容、受講者数など、さまざまな要因によって異なります。導入コストが安くても自社がやりたいことを実現できなければ無駄な投資になりますから、いずれの方法のメリットとデメリットを確認したうえで、自社にあったものを選択することが大切です。
eラーニングのLMS(学習管理システム)については、こちらの記事もご覧ください。
eラーニングのLMS(学習管理システム)とは-概要から機能まで紹介-
eラーニングの概要・種類について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
eラーニングシステム11選をわかりやすく比較!〜メリットやデメリットまでご紹介~

クラウド型動画eラーニングシステム
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