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オンライン講座の学び方

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オンライン講座の学び方

学生の頃はいくら親や教師に言われてもあまり意欲が起こらなかった勉強も、社会人になってから猛烈に「勉強したい」という意識に襲われ、どこから手を付けて良いかわからずに焦燥感に駆られている、という人も多いのではないでしょうか。

一度社会に出てから大学に入り直したり留学したりといった方法は、その間仕事ができなくなるため一般の会社員にとってはハードルが高いかもしれません。「かけられる時間も費用も限られているけど、学びたい」。そんな意欲をお持ちの方にぜひおすすめしたい方法が、オンライン講座の受講です。

本コラムでは、オンライン講座で学ぶ際のポイントをご紹介します。

社会人の「学び直し」意識の高まり

大学卒業以上の学歴を持つ社会人1,761人を対象とした意識調査では、89%もの人が再教育を「受けたい」もしくは「興味がある」と回答しました(職業能力開発総合大学校能力開発研究センター調査報告書より)。社会人における「学び直し」へのニーズが、いかに高いかが伺えます。

こうしたニーズの高まりは、社会に出て「仕事」という実践の場に置かれることで自分の知識のなさを痛感したり、資格がないことによる不利益を被ったりすることが原因でしょうか。実際に働いてみて働き方に対するイメージが具体化し今とはまったく別の分野の仕事に興味が沸いてきた、興味が沸いた分野について学びたいという人もいるかもしれません。

「学び直したい」と真剣に考える社会人にとって、ネックとなるのはやはり時間の確保です。勤務時間の合間を縫って教室に通う時間を確保することは容易ではありません。そこで注目を浴びつつあるのが「オンライン学習」です。

社会人視点での講座の選び方

社会人の視点で見ると、受講する講座の選び方が学生とは違ってきます。社会人が学ぶ場を探す際は、次のようなポイントを考慮し自分にとって学習しやすい講座を選びましょう。

ポイント1 教室型かオンライン学習か

教室型の講座は、従来から広く行われてきた一般的なものです。時間割に従って教室を訪れ講師と同じ室内で授業に参加します。この場合、質問しやすい環境で参加者同士の交流も持てるというメリットがあります。お互いに「頑張ろう」と声を掛け合うことが、モチベーションの維持につながるという人も少なくありません。

ただし、授業を自分の都合で中断することはできませんし、通学のための時間も確保しなければなりません。特に地方だと希望する講座の開催地が遠いために、そもそも通えないという人も多いのではないでしょうか。

近年ではWeb会議システムを利用し、双方向でやり取りしながらリアルタイムで進められる生配信型のオンライン授業が増えました。特に英会話のオンライン授業では、受講者の発音をリアルタイムで講師が聞くことのできる生配信型の授業が一般的となっています。

こちらは教室型の講座と異なり、交通費や移動時間の負担は必要ありません。しかし、講師の定める時間割に従って受講する必要があります。

録画した動画コンテンツを視聴するスタイルなら、時間や場所の制約を一切受けずにいつでも自分の都合に合わせて学習できます。ランチタイムのあまりや休憩時間、通勤時間中の電車の中など、ちょっとした空き時間に気軽に学習を進めることができるので、忙しいビジネスマンにもぴったりといえるでしょう

「難しいな」と感じたところは理解できるまで何度でも繰り返し視聴でき、一時停止も可能なので自分のペースで学習を進められます。ただし進み具合はすべて自分次第なので、モチベーションを維持するための工夫が必要かもしれません。

ポイント2 単発か長期プログラムか

社会人向けの講座には、「1日で○○が身につく」「3日で●●の方法を習得」といった単発のものがある一方、数週間から数ヵ月におよぶ長期間のプログラムも存在します。

単発プログラムは無料のものから数千円のものが多く、長期のプログラムになるほど費用が高額になると考えれば良いでしょう。単発のセミナーや研修、長期プログラムともに、教室型の講座もオンライン授業もさまざまな内容で開催されています。長期プログラムを教室で受講すると、同じ目的を持つ参加者同士で新たな人間関係が生まれることも。

また、最近では多種多様な講座の動画コンテンツを用意し、利用期間中は自由にそれらを閲覧できるという「サブスクリプション型」のサービスも増えています。こうした講座は基本的にすべて録画されたオンライン授業の視聴です。利用期間に対して料金を支払うので1ヵ月あたりの料金は比較的安価に設定されており、一旦学習を中断した場合も再開しやすいシステムといえます。

自分が学びたい分野ではどのようなプログラムが提供されているのか。目標とする知識や技術のレベルに到達するにはどの程度の受講が必要なのか。それらを見極めて受講する講座を選びましょう。

ポイント3 提出課題があるかどうか

働きながら学ぶ人にとって、提出課題を定期的にこなすことは負担に感じられるかもしれません。課題のある講座では、受講する時間に加えて課題をこなす時間の確保も必要となります。

しかし課題に取り組むことで脳内の情報が整理され、より深く学習した内容を理解することができるようになります。苦労してこなした課題の内容ほど、頭に残りやすくなるでしょう。

課題がない講座だとノートを取るなどの理解を深めるための工夫が必要になりますが、提出期限を気にせず自分のペースで学習を進めることができます。提出課題のペースを気にするあまり一度オーバーしたことをきっかけに講座を離脱してしまう人もいるので、どちらが自分に適しているか考えましょう。

まとめ

政府によって「新しい生活様式」が提唱されるなか、当分は会場や教室に実際に通う教室型の講座を受講することは難しいかもしれません。しかし、オンライン授業の受講はWeb申し込みでスタートできるものが多く、思い立ったときにすぐに学習をスタートできます。

特に隙間時間で気軽に視聴できる動画配信型の講座は、忙しい社会人の生活スタイルにもピッタリなのではないでしょうか。「学びたい」という気持ちを抱えて悶々としている人は、まずオンライン講座から学び始めてみるのも良いかもしれません。

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執筆者情報

株式会社ユイコモンズ UIcommons Inc.

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