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【最新版】LMS(学習管理システム)おすすめ10選!人気サービスを比較

【最新版】LMS(学習管理システム)おすすめ10選!人気サービスを比較

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【最新版】LMS(学習管理システム)おすすめ10選!人気サービスを比較

 

LMS(学習管理システム)は、教材の配信、受講状況の管理、テストや成績の記録をオンラインで一元化するシステムです。選ぶ際は、提供形態、料金、機能、拡張性、操作性、セキュリティ、サポート体制の7点を自社の目的に照らして比較することが判断の軸になります。本記事では、最新のおすすめLMS10選に加え、選び方のポイントと導入時の注意点を整理します。

LMS(学習管理システム)とは?

LMSは「Learning Management System」の略で、日本語では学習管理システムと呼ばれます。eラーニングの実施に必要な学習コンテンツの配信や、テスト・アンケート結果の管理を行うシステムを指し、多くの場合はWebブラウザから利用するWebサービスとして提供されます。受講者は教材の閲覧やテストの受験を行い、管理者は受講履歴や成績を確認するという役割分担で運用されます。

ここでは、LMSの基本的な仕組みと役割、eラーニングやオンライン研修との違い、利用される場面を整理します。具体的なサービスは次章で、選定の観点や導入時の注意点はその後の章で解説します。

LMSの基本的な役割

LMSは、教材の配信、受講者の登録、進捗や成績の記録、結果の分析までを1つのシステムで扱えるようにします。ネットラーニングの解説では、LMSは単なる配信システムではなく、教育効果を高めるためのデータ基盤になると説明されています。

従来の集合研修は特定の日程や場所で実施するのが一般的でしたが、LMSを使うと、受講者は教材をクラウド上で確認できるため、場所や時間を選ばずに学習を進められるようになります。管理者側も、受講案内やリマインドの送信、未受講者への通知を自動化でき、研修運営にかかる手間を減らせます。

LMSの主な機能

LMSが備える機能は、大きく教材の管理、学習者の管理、コミュニケーション、分析に分けられます。サービスによって搭載範囲は異なりますが、代表的な機能と内容は次のとおりです。

機能 主な内容 管理者・受講者にとっての利点
教材管理 コースや教材の作成・編集、動画・スライド・テストなどの登録、受講者への割り当て 教材を一元管理でき、対象者ごとに配信内容を変えられる
受講者管理 アカウント登録、グループ分け(新入社員とベテラン社員、業務分野別など) 対象者別に学習計画を割り当てやすい
進捗・成績管理 受講状況やテスト結果の自動記録、未受講者の把握 学習の遅れている人を早期に見つけてフォローできる
コミュニケーション チャット、掲示板、メッセージ、問い合わせ対応 受講者と講師が質問や情報共有をしやすい
レポート・分析 学習時間や理解度の集計、統計レポートの出力 研修内容の改善に活用できる

機能の内容はお名前.comの解説などでも整理されています。進捗や成績がデータとして残るため、受講者ごとの理解度の差を数値で把握し、研修の見直しに反映できる点が、LMSを使う大きな理由です。

LMSとeラーニング・オンライン研修の違い

LMSはeラーニングやオンライン研修と混同されやすい言葉ですが、指しているものが異なります。eラーニングは学習コンテンツを提供する仕組みや学習形態を指すのに対し、LMSはそのコンテンツの配信・管理・分析を担う基盤です。オンライン研修は、Zoomなどを使ってリアルタイムに行う同期型と、録画教材を自分のペースで受講する非同期型があり、LMSは主に後者の運用を支える役割を持ちます。

項目 LMS eラーニング オンライン研修(同期型)
位置づけ 学習を配信・管理・分析するシステム Web上で行う学習、またはその教材・サービス Zoomなどでリアルタイムに行う研修
主な目的 学習の管理と効果測定 学習コンテンツの提供 講師と受講者の双方向のやり取り
学習形態 非同期の受講管理が中心 非同期が中心 同期(開催日時が決まっている)

eラーニングサービスは、コンテンツ提供に特化していて管理機能が限られる場合が多いとされます(お名前.com)。そのため、受講状況の把握や成績管理まで行いたい場合は、LMSの導入が前提になります。なお、自社で作成した動画を配信しながら受講管理も行いたい場合は、動画配信機能を備えたLMSが候補になります。次章で紹介するUIshareのように、動画配信と学習管理をあわせて扱えるサービスもあります。

LMSが使われる場面

LMSは、企業の人材育成と教育機関の学習管理の両方で使われています。企業では社内研修を担う人事・研修担当者が、教材配信から進捗把握までを1つのシステムで完結させる用途が中心です。具体的には次のような場面があります。

  • 新入社員研修や階層別研修の配信と受講管理
  • コンプライアンスや情報セキュリティなど、全社員に受講を求める研修の実施と受講漏れの確認
  • 営業や製造現場など、業務分野別のスキル研修
  • 学校や教育機関での課題配布、テスト、成績管理
  • 取引先や顧客、代理店向けの製品知識・操作方法の教育

リモートワークの普及により、どこからでも学習できる環境を整える手段としてもLMSが注目されています。受講者が数人でも数千人でも進捗をリアルタイムで追跡できるため、組織の規模が変わっても同じ仕組みで運用を続けやすい点も特徴です。

【最新】LMSおすすめ10選

ここでは、LMS(学習管理システム)の中から、国内で提供されている代表的な10サービスを紹介します。社内研修向け、社外向けの教育事業向け、人材管理と一体で使えるものなど、得意とする用途がサービスごとに異なります。まず10サービスの特徴を一覧で確認し、そのあとで各サービスの詳細を見ていきます。なお、料金や機能は改定されることがあるため、導入前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

サービス名 主な特徴 向いている用途
UIshare 動画配信とLMSを一体で提供。初期費用0円 動画を中心とした社内研修、顧客・会員向け教育
learningBOX 教材・テスト作成から受講管理までを1つで行えるeラーニングシステム 小規模から始めたい企業、教育機関
KnowledgeDeliver デジタル・ナレッジが提供するeラーニング基盤 企業研修、教育事業、大規模な受講者管理
タレントパレット タレントマネジメントシステムの学習機能 人材データと連携した人材育成
WisdomBase eラーニングやナレッジ共有に対応したサービス 社内の学習・ナレッジ活用
カオナビ タレントマネジメントシステムに学習管理機能を提供 人材情報と研修を一元管理したい企業
manebi eラーニングの教材と学習管理を提供 社内研修、資格・法定研修
SpeedLMS Pro アイティービーが提供する法人向けLMS 企業の社員教育
アーティス アーティスソリューションが提供するLMS 企業の教育施策の運用
shouin+ Enterprise 社内の学習・業務定着を支援する法人向けプラン 大企業・組織での利用

①UIshare

UIshareは、動画配信とLMSを1つのプラットフォームで運用できるサービスです。公式サイトによると、視聴・受講管理、テスト、アンケート、修了証の発行、会員管理、コンテンツ販売、オリジナルポータルまでを標準で備えています。

配信方法は、オンデマンドのほか、ライブ配信、擬似ライブ配信、Webミーティング、動画埋込コード発行など複数に対応します。録画した研修動画を配信しながら、誰がどこまで視聴したかを管理したい企業に適しています。

料金面では、全プランで初期費用が無料で、受講者数やデータ転送量による月額の変動がないプランが用意されている点が特徴です。提供元の株式会社ユイコモンズは、新料金プランを2026年10月1日以降の新規契約を対象に案内しています。プラン名や月額は改定されるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。

用途は社内研修に限らず、顧客・会員向けの教育サイトや有料動画販売にも広がっています。社内教育向けの「UIshare for チーム」、マーケティング向け、課金機能を備えたマーケットプレイス型といったタイプから、目的に合わせて選べます。動画を軸に研修を設計する場合は、最初に検討したい1つです。

項目 内容
提供元 株式会社ユイコモンズ
主な機能 動画配信、ライブ配信、受講管理、テスト、アンケート、修了証発行、コンテンツ販売
料金 初期費用0円。プランにより月額・従量課金が異なる
向いている企業 動画中心の研修、顧客・会員向け教育、有料動画販売を行いたい企業

②learningBOX

learningBOXは、教材やテストの作成から、受講者の学習状況の管理までを1つのシステムで行えるeラーニングシステムです。企業の社内研修だけでなく、学校や学習塾などの教育機関でも利用されています。

無料から試せるプランが用意されているため、まず小規模に運用して使い勝手を確かめたい場合に検討しやすいサービスです。有料プランの内容や上限数は変更されることがあるため、公式サイトで最新の料金表を確認してください。

項目 内容
主な機能 教材作成、テスト・小テスト、受講管理、成績管理
向いている企業 小規模から試したい企業、教育機関

③KnowledgeDeliver

KnowledgeDeliverは、株式会社デジタル・ナレッジが提供するeラーニング基盤です。企業内研修だけでなく、教育事業者が受講者向けにサービスを提供する用途でも使われています。

受講者の管理や教材配信の仕組みを自社の運用に合わせて整えたい企業に向いています。導入規模や必要な機能によって構成が変わるため、料金は問い合わせでの確認が基本です。

項目 内容
提供元 株式会社デジタル・ナレッジ
向いている企業 受講者数が多い企業、教育事業を行う企業

④タレントパレット

タレントパレットは、株式会社パソナの関連会社であるパーソルでなく、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントマネジメントシステムです。学習機能を使うことで、従業員のスキルや評価などの人材データと、研修の受講状況を結び付けて管理できます。

研修を単体で運用するのではなく、配置や育成計画といった人事施策とあわせて活用したい企業に向いています。人材データ基盤を新たに整える場合は、LMS単体との費用や運用負荷を比較して選ぶとよいでしょう。

項目 内容
提供元 株式会社プラスアルファ・コンサルティング
向いている企業 人材データと研修を連携させたい企業

⑤WisdomBase

WisdomBaseは、社内の学習機会の提供とナレッジの共有を組み合わせて運用したい企業が検討するサービスです。研修の受講管理に加え、社内に蓄積された知識を共有する用途にも使えます。

提供する機能の範囲やプラン構成は、公式サイトで確認できます。自社の教育課題が、研修の受講管理中心なのか、ナレッジの蓄積と共有も含むのかを整理したうえで比較すると、選定がしやすくなります。

項目 内容
主な用途 社内学習、ナレッジ共有
向いている企業 学習とナレッジ活用を一緒に進めたい企業

⑥カオナビ

カオナビは、株式会社カオナビが提供するタレントマネジメントシステムです。LMSに関する機能も案内されており、従業員の顔写真付きの人材情報と研修の受講状況を同じ画面の中で確認したい企業に向いています。

人事評価や異動・配置の検討と、育成のための研修管理を同じ基盤で行えるため、複数のシステムを使い分ける手間を減らしたい場合に候補となります。LMSとして必要な機能が含まれているかは、導入前に確認が必要です。

項目 内容
提供元 株式会社カオナビ
向いている企業 人材情報と研修管理を一元化したい企業

⑦manebi

manebiは、eラーニングの教材と学習管理の仕組みをあわせて提供するサービスです。社内研修で必要になる定番テーマの教材を使いたい企業や、受講状況をまとめて管理したい企業に向いています。

自社で教材を一から作る負担を減らしたい場合は、用意されている教材の内容と本数を確認しておくと比較しやすくなります。

項目 内容
主な用途 社内研修、受講管理
向いている企業 既成教材を活用して研修を始めたい企業

⑧SpeedLMS Pro

SpeedLMS Proは、株式会社アイティービーが提供する法人向けのLMSです。社員教育の運用に必要な受講管理や教材配信を、企業の運用ルールに合わせて利用したい場合に検討対象となります。

機能や料金の詳細は問い合わせが前提となるため、受講者数や必要な機能をあらかじめ整理しておくと、見積もりの比較が進めやすくなります。

項目 内容
提供元 株式会社アイティービー
向いている企業 社員教育を体系的に運用したい企業

⑨アーティス

アーティスは、株式会社アーティスソリューションが提供するLMSです。企業の教育施策を日々の運用の中で管理したい企業が検討するサービスです。

導入の際は、既存の人事システムや社内ルールとの相性、導入後の運用サポートの内容を確認しておくと安心です。

項目 内容
提供元 株式会社アーティスソリューション
向いている企業 教育施策の運用管理を行いたい企業

⑩shouin+ Enterprise

shouin+ Enterpriseは、大企業や組織での利用を想定した法人向けプランです。社内での学習や業務の定着を支援する用途で検討されます。

エンタープライズ向けのプランは、利用規模やセキュリティ要件に応じて構成が決まるのが一般的です。具体的な仕様や費用は、公式サイトの問い合わせで確認してください。

項目 内容
主な用途 大規模組織での学習・業務定着
向いている企業 大企業・複数部門で利用する組織

LMSを選ぶ際のポイント

LMSは製品ごとに提供形態、料金体系、搭載機能、サポート範囲が異なります。比較の軸を決めずに検討を始めると、機能の多さや価格の安さだけで判断してしまい、導入後に不足が見つかることがあります。ここでは、製品を比較する際に確認したい7つの観点を、確認すべき内容とあわせて整理します。なお、導入目的の整理や運用体制づくりは次章で扱うため、ここでは製品そのものを見極める視点に絞って解説します。

比較の観点 主な確認事項
提供形態 クラウド型かオンプレミス型か、自社のシステム環境や運用負担に合うか
料金・費用 初期費用、月額費用、ID数による課金、オプション費用
機能 教材配信、テスト、進捗管理、レポート出力、マルチデバイス対応
柔軟性・拡張性 SCORM対応、API連携、人事システムとの連携、利用人数の増減への対応
操作性・使いやすさ 管理者と受講者それぞれの画面の分かりやすさ、無料トライアルの有無
セキュリティ 本人認証、アクセス権限の設定、通信やデータの保護体制
サポート体制 導入支援、問い合わせ窓口、教材作成の支援、対応時間

提供形態

LMSの提供形態は、大きくクラウド型(SaaS)とオンプレミス型の2種類に分けられます。

クラウド型は、ベンダーが用意したサーバー上のシステムをインターネット経由で利用する形態です。自社でサーバーを用意する必要がなく、契約後すぐに利用を始められる製品が多いため、短期間で導入したい企業に向いています。システムの更新もベンダー側で行われるのが一般的です。

オンプレミス型は、自社のサーバーにシステムを構築して運用する形態です。社内ネットワーク内に閉じた環境で運用でき、独自の仕様にあわせて作り込みやすい反面、サーバーの調達や保守を自社で担う必要があり、初期費用も高くなる傾向があります。

あわせて、社内の従業員だけが使うのか、取引先や顧客などの社外にも提供するのかによって適した製品は変わります。ASPICでは、社外向けにも利用できる高機能タイプ、社内向けで学習管理に特化したタイプ、社内向けで学習コンテンツも提供されるタイプの3つに分類されています。社外の受講者を想定する場合は、受講者の登録方法や決済機能の有無もあわせて確認しておくと安心です。

料金・費用

LMSの費用は、製品によって初期費用、月額(年額)の利用料、ID数に応じた従量課金、オプション費用の組み合わせが異なります。同じ月額料金でも、含まれる機能や利用できるID数が違うため、見積もりを取る際は条件をそろえて比較することが必要です。

費用を比較する際は、次の点を確認しておくと見積もりの差を正しく読み取れます。

・利用人数が増減した場合に、料金がどのように変わるか
・教材の容量や配信本数に上限があるか
・ユーザーの追加登録やデータ移行に別途費用がかかるか
・サポートやカスタマイズが基本料金に含まれているか

導入前に「どの範囲をシステム化するか」と「現行の運用コストと比べてどの程度効率化できるか」を試算しておくと、判断しやすくなります。WisdomBaseのオンライン試験マガジンでも、安さだけで選ぶと後から機能不足に悩むケースが少なくないと指摘されています。長期的に使い続けた場合の総額で比較することが、費用面での失敗を避けるポイントです。

機能

LMSには多くの機能がありますが、自社で実施したい学習形式に必要な機能が備わっているかを基準に確認します。機能が多い製品ほど画面が複雑になり、費用も高くなる傾向があるため、必要な機能と、あれば便利な機能を分けて整理しておくと比較がしやすくなります。

機能の種類 確認したい内容
教材の作成・配信 動画、PDF、スライドなどの形式に対応しているか。自社で教材を作成・登録できるか
テスト・アンケート 理解度テストや修了テスト、受講後アンケートを実施できるか
学習管理 受講状況や進捗を一覧で確認できるか。未受講者への通知を送れるか
レポート・分析 学習履歴をCSVなどで出力できるか。部署別やコース別に集計できるか
マルチデバイス対応 パソコン、スマートフォン、タブレットで学習できるか

動画教材を中心に運用する場合は、動画の配信品質に加えて、視聴完了の記録や倍速再生の制限ができるかも確認しておきたい点です。たとえば、動画配信と受講管理を一つの画面で行いたい企業には、UIshareのような動画配信型のLMSも選択肢になります。

また、コンプライアンス研修や資格講座のように本人であることの証明が求められる場面では、アカウント認証機能の有無が選定の重要な判断材料になります。

柔軟性・拡張性

LMSは一度導入すると数年単位で使い続けるため、利用人数の増加や研修内容の変化、他システムとの連携に対応できるかを確認しておく必要があります。

確認したい項目は次のとおりです。

・SCORMなど、eラーニング教材の標準規格に対応しているか
・人事システムや勤怠システムなどとAPI連携できるか
・シングルサインオンに対応しているか
・受講者数や教材数が増えた場合に、プラン変更で対応できるか
・自社のロゴや画面デザインを反映するなど、画面の設定を変更できるか

SCORMに対応していれば、他社製のeラーニング教材を取り込んで利用できます。また、etudesの解説にあるように、API連携が可能なLMSを選べば、社内の人事システムと学習履歴を連携させ、研修の受講状況を人事評価の資料に反映させることもできます。

将来的に社外向けの研修や動画販売へ用途を広げる可能性がある場合は、その時点で必要になる決済機能や会員管理機能に対応できるかも、あらかじめ確認しておくと後の乗り換えを避けられます。

操作性・使いやすさ

操作性は、管理者と受講者の双方にとって使いやすいかという2つの視点で確認します。管理者側は教材登録、受講者登録、進捗確認といった日常業務の手間に関わり、受講者側は学習の継続率に影響します。

管理者側では、次の点を確認します。

・教材のアップロードや受講者の一括登録が簡単にできるか
・受講状況の確認や集計に手間がかからないか
・ITに不慣れな担当者でもマニュアルなしで基本操作ができるか

受講者側では、次の点を確認します。

・ログインから学習開始までの手順が少ないか
・スマートフォンでも画面が見やすく、操作しやすいか
・学習の進み具合や残りの課題が一目で分かるか

操作性は資料やカタログだけでは判断しにくいため、無料トライアルやデモを使って、実際の担当者と受講者の代表が操作して確かめることが有効です。お名前.comの解説でも、無料トライアルやデモを提供するLMSから優先的に試験運用し、複数のシステムを比較することが勧められています。

セキュリティ

LMSには、受講者の氏名やメールアドレス、学習履歴、場合によっては評価情報といった個人情報が蓄積されます。そのため、情報漏えいや不正アクセスを防ぐ仕組みが整っているかを事前に確認します。

確認項目 確認する内容
アクセス制御 管理者、講師、受講者などの権限を分けて設定できるか。IPアドレス制限ができるか
認証 多要素認証やシングルサインオンに対応しているか。本人以外のなりすまし受講を防げるか
通信・データ保護 通信の暗号化、データのバックアップ、データセンターの運用体制
第三者認証 ISMS(ISO/IEC 27001)などの認証を取得しているか
コンテンツの保護 動画のダウンロードや不正な共有を防ぐ設定ができるか

取引先や顧客など社外の受講者を受け入れる場合は、社内利用よりも厳格な管理が求められます。自社のセキュリティポリシーと照らし合わせ、製品側の対応状況が自社の基準を満たしているかを、情報システム部門とも確認しながら判断してください。

サポート体制

LMSは導入して終わりではなく、教材の登録、受講者の管理、トラブル対応が継続的に発生します。そのため、導入時と運用時のそれぞれで、どこまでベンダーの支援を受けられるかを確認しておく必要があります。

時期 確認したい支援内容
導入時 初期設定の代行、既存データの移行支援、管理者向けの操作説明
運用時 問い合わせ窓口の種類(電話・メール・チャット)、対応時間、回答までの目安
教材関連 教材作成の代行や相談、既製の教材コンテンツの提供
継続的な支援 活用方法の提案、機能追加やアップデートの案内、障害発生時の連絡体制

特に、LMSの運用に慣れた担当者がいない場合は、初期設定や教材登録を支援してもらえるプランがあるかが、スムーズに運用を始められるかを左右します。資料請求や問い合わせの段階で、質問への回答の早さや説明の分かりやすさを確かめておくと、導入後の対応品質を見極める参考になります。

LMSを導入する際の注意点

LMSは導入しただけで教育の成果が出るものではありません。LMS導入の失敗事例を解説した記事では、LMSは教育を管理・配信するための基盤であり、教材の質、運用の仕組み、社内の学習文化がそろって初めて効果を発揮すると述べられています。選定や契約の前後で、次の4つの点を押さえておくと、導入後に使われなくなるリスクを減らせます。

注意点 主な失敗パターン 事前に決めておくこと
導入目的 他社が導入しているからという理由で選び、必要な機能や評価基準が定まらない 解決したい課題と達成したい状態、確認する指標
運用体制 担当者の役割が曖昧で、未受講者へのフォローが特定の人に集中する 運用担当者、教材の管理者、受講者への連絡担当
教材の準備・更新 教材を登録しただけで更新が止まり、内容が古くなる 教材の作成範囲、更新の頻度、見直しの担当者
情報管理 閲覧権限や受講データの扱いが決まっておらず、情報漏えいや誤操作が起こる 権限の区分、データの保管範囲、教材の取り扱い規程

導入目的を明確にしておく

最初に決めるべきことは、LMSで何を解決し、どの状態になれば成功とするのかです。LMS導入が失敗する企業の特徴を整理した記事では、導入目的が不明確であることが最もよくある失敗の特徴として挙げられています。「他社がやっているから」「DXの一環だから」といった理由だけで進めると、必要な機能の判断基準がなくなり、導入後の効果も測れません。

目的は、現場で起きている具体的な課題から書き出すと整理しやすくなります。たとえば次のような形です。

  • ・新入社員研修の受講状況を、Excelではなくシステム上で一括管理したい
  • ・コンプライアンス研修や安全衛生教育の未受講者を、期限前に把握して通知したい
  • ・拠点ごとに異なる研修の品質をそろえ、講師の負担を減らしたい
  • ・動画教材を社内外に配信し、視聴状況まで把握したい

目的が定まっていれば、必要な機能の優先順位も決まります。たとえば動画での研修配信が中心であれば、動画の配信方式や視聴履歴の取得方法が選定の軸になります。UIshareのように動画配信と学習管理を一体で扱えるサービスは、こうした用途の候補として比較対象に加えやすいでしょう。導入目的が明確であれば、サービス提供会社に見積もりを依頼する際にも、適したプランやオプションを相談しやすくなります。

あわせて、経営層や現場の関係者に対して、LMSが経営目標や現場の課題解決にどう役立つかを説明できるようにしておくと、予算や協力体制の確保につながります。

運用体制を整えておく

LMSは導入後の運用で価値が決まります。LMSの運用のコツを解説した記事によれば、運用の失敗は機能の不足よりも、誰がいつ何をするかが決まっていないことから始まります。受講率が上がらずExcelでの督促に戻ってしまう、未受講者へのフォローが特定の担当者に依存する、といった状態は、運用の担当や手順が決まっていないために起こります。

運用体制を考える際は、人数を増やすことよりも、権限と責任を分けることが重要です。運用担当者がすべてを担うと業務が属人化し、教材の管理者がいなければ更新が止まります。小規模な組織でも、次の役割を分けておくと運用が回りやすくなります。

役割 主な業務
運用管理者 受講者の登録、受講スケジュールの設定、未受講者への連絡、問い合わせ対応
教材管理者 教材の作成依頼、内容の確認、公開と更新の判断
データ確認者 受講率や理解度テストの結果を確認し、改善点を運用管理者へ共有

運用担当者が他の業務と兼務になる場合は、負担が過度にならないかを事前に確認してください。LMSの構築と導入の失敗を解説した記事でも、担当者の役割が不明確なこと、育成が不十分なこと、兼務による負担が大きいことが、運用が進まない典型例として挙げられています。運用計画は導入後ではなく、構築の早い段階から立て、必要な人員と工数を確保しておく必要があります。

また、受講データは取得するだけでなく、定期的に見直して教材や運用の改善につなげることが必要です。マナビタスの記事では、最低でも四半期に一度は受講データを見直す機会を設けることが、長期的な定着に役立つとされています。見る指標が多すぎると改善に結びつかないため、まずは受講率や期限内の完了率など、目的に直結する指標に絞るとよいでしょう。

教材の準備・更新を計画的に行う

LMSは教材を配信・管理する仕組みであり、教材そのものを自動で用意してくれるわけではありません。LMS導入後に成果が出ない理由を解説した記事では、PowerPoint教材や動画を登録しただけで、受講率だけを管理している場合、研修が受講しただけで終わってしまうと指摘されています。導入前に、どの教材を、いつまでに、誰が用意するのかを決めておく必要があります。

教材の準備では、次の点を整理しておくと、公開後の手戻りを減らせます。

  • ・既存の研修資料や動画を流用するのか、新たに制作するのか
  • ・教材の形式(動画、スライド、テキスト、テスト)と、利用するLMSが対応しているファイル形式やSCORMなどの規格
  • ・受講後の理解度を確認するテストやアンケートの有無
  • ・スマートフォンやタブレットなど、受講者が実際に使う端末での見やすさ

教材が古くなると、受講者から信頼されなくなり、学習が止まる原因になります。法改正や社内ルールの変更、製品やサービスの更新があった際に、どの教材を誰が見直すのかを決めておきましょう。年間の研修計画に合わせて更新時期をあらかじめ設定しておくと、場当たり的な修正を避けられます。

導入当初からすべての教材を移行しようとすると、準備の負担が大きくなります。まずは必修の研修1本から運用を始め、受講の流れが定着してから対象を広げる進め方が現実的です。

情報管理のルールを定めておく

LMSには、受講者の氏名や所属、学習履歴、テスト結果といった情報が蓄積されます。あわせて、社内限定の研修動画や資料といった教材も保管されるため、誰がどの情報を閲覧・編集できるのかを、運用開始前にルールとして決めておく必要があります。

提供形態によって、セキュリティ対策や障害対応の責任範囲は異なります。LMSの種類とデメリットを解説した記事によると、クラウド型は導入が早くコストを抑えやすい一方、セキュリティ対策や障害対応は利用するサービスに依存するため、サービス選定に注意が必要です。製品側の対策を確認したうえで、自社側で決めるべき運用ルールを整理しておきましょう。

ルールの対象 定めておく内容の例
アカウントと権限 管理者・教材管理者・受講者ごとの権限区分、入社・異動・退職時のアカウント登録と削除の手順
受講データ 閲覧できる範囲(本人、上長、人事部門など)、保管期間、外部への提出が必要な場合の取り扱い
教材コンテンツ 社外秘の教材の公開範囲、ダウンロードや録画の可否、他者が権利を持つ素材を使う場合の利用許諾の確認
受講者への周知 ID・パスワードの管理方法、私用端末で受講する場合の注意事項、問い合わせ窓口

社外の取引先や顧客、パートナー企業にも研修を提供する場合は、社内向けとは別に公開範囲や閲覧権限を設計する必要があります。動画教材を扱う場合は、視聴できる相手を限定できるか、視聴履歴を確認できるかといった点も確認してください。UIshareのように動画配信を軸にしたサービスを検討する際は、こうした権限設定や視聴の制限が自社のルールに合うかを、デモやトライアルで確かめておくと安心です。

ルールは決めて終わりではなく、受講者に周知し、運用の中で定期的に見直すことで実効性が保たれます。人事異動や組織変更のたびに権限設定を点検する手順も、あらかじめ運用の流れに組み込んでおくとよいでしょう。

LMS(学習管理システム)を導入する際には

ここまで、LMSの選定ポイントと導入時の注意点を見てきました。実際の導入では、これらを検討する順番と、導入後に何を確認するかが成否を分けます。この章では、選定から本格運用までの進め方と、導入前に社内で合意しておきたい事項を整理します。

導入から本格運用までの進め方

LMSは契約した時点で学習が始まるわけではありません。要件の整理、候補の比較、試験導入、本格展開の順に段階を踏むことで、導入後の手戻りを減らせます。各段階で行うことは次のとおりです。

段階 主な作業 確認すること
要件整理 対象者、配信する教材の種類、必要な管理機能を書き出す 社内の関係部署で必要な機能に認識のずれがないか
候補の比較 複数サービスの資料請求やデモ依頼を行い、料金体系と機能を比べる 初期費用、月額費用、ID数や容量による追加費用の有無
試験導入 無料トライアルやデモ環境で、一部の部署や講座に限定して使う 管理者の登録作業のしやすさ、受講者が迷わず視聴できるか
本格展開 対象者を広げ、受講案内や問い合わせ窓口を整える 受講率や修了状況をレポートで確認できるか

特に試験導入は、カタログや資料では分からない操作感を確かめられる段階です。管理者側の教材登録と、受講者側の視聴や受講完了までを実際に通して試すことをおすすめします。

導入形態別に見る向き・不向き

導入の進め方は、自社の学習対象者によっても変わります。LMSには社員向けの社内研修用途と、顧客や会員向けの社外配信用途があり、重視する機能が異なるためです。

主な用途 重視したい点 検討時の観点
社内の人材育成・研修 受講の割り当て、進捗管理、テスト、修了状況の把握 人事システムとのデータ連携や、部署別の管理ができるか
動画を中心にした教育 動画の配信品質、視聴権限の設定、視聴ログの分析 動画の容量や転送量に上限があるか、追加費用が発生するか
顧客・会員・代理店向けの教育 受講者数が増えても費用が膨らみにくい料金体系、修了証の発行 利用人数や配信データ量に制限があるか

動画で学ぶ形式を中心にする場合は、動画配信とLMSの機能を一つにまとめたサービスが候補になります。例えば、UIshareは、月額10,000円(税抜)のスタータープランから利用でき、定額3プランは初期費用0円で、全プランで利用人数と月間データ流量が無制限とされています。社外の受講者が増える場面では、人数や配信量による追加費用が発生するかどうかが、運用コストを見通す材料になります。なお、プランの内容は変更される場合があるため、契約前に公式サイトで最新の条件を確認してください。

導入前に社内で合意しておきたい事項

サービスの比較が終わった段階で、社内の合意を取っておくと、契約後の運用がスムーズになります。次の事項は、導入担当者だけで決めず、現場の部署や情報システム部門とも共有しておくことが重要です。

  • ・導入の成果を測る指標:受講率、修了率、テストの得点など、導入後に確認する数値を決めておきます。
  • ・費用の範囲:初期費用、月額費用に加え、教材制作費や運用担当者の工数も含めた予算を確認します。
  • ・決裁と契約の進め方:見積もりの有効期限や契約期間、解約条件を事前に確認します。
  • ・導入後の見直し時期:運用開始から一定期間後に、成果指標をもとに継続や設定変更を判断する日程を決めておきます。

これらを事前に決めておくと、導入後に「想定していた機能が使えない」「費用が予算を超えた」といった食い違いが生じにくくなります。LMSは導入して終わりではなく、運用しながら教材や設定を見直していくものとして計画を立てることが大切です。

執筆者情報

株式会社ユイコモンズ UIcommons Inc.

ユイコモンズでは、『世界中の人々が、豊かで実りある生活ができるようにいつでもどこでも誰でも存分に学べる場を創る』をビジョンに掲げ、学びに関するさまざまなサービスを展開しています。

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