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MOOC(MOOCs)とは~さまざまなオンライン学習~

MOOC(MOOCs)とは~さまざまなオンライン学習~

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MOOC(MOOCs)とは~さまざまなオンライン学習~

インターネット環境の整備が進むにつれ、日本でもオンライン学習が普及してきましたが、新型コロナウイルス禍により一層加速した感があります。
特に、大学ではなかなか対面での授業が再開されず、オンライン配信が授業の一つのかたちとして定着したといえそうです。

世界に目を向けると、80年近くも前からインターネットによる講義形式での知識共有を想定したフレームワークが提唱されていました。

本コラムでは、無料で参加できる大規模講義「MOOC(MOOCs)」についての基本的な情報をお伝えします。

MOOC(MOOCs)とは

MOOC(MOOCs)とは、Massive Open Online Course(Massive Open Online Courses)の頭文字を取ったもので、「大規模公開オンライン講座」と訳され、2020年現在、米国を中心に大学や企業がMOOC(MOOCs)に参加し、講義を提供しています。代表的なものとして、Coursera(コーセラ)、Udacity(ユーダシティー)、edX(エデックス)などがあります。

MOOC(MOOCs)では、簡単な登録を行えば、大学レベルの高度な講義を無償で受講できます。単に講義を受けるだけではなく、定期的なテストがあり、レポート提出も求められます。講義の期間は、数週間から数ヵ月程度。基本的に、単位が与えられることはありませんが、条件を満たせば修了証が交付されるものもあります。
講義提供者の多くは営利団体で、米国版MOOC(MOOCs)の参加団体の多くは、有料講座の提供や修了証の交付、受講者同士・講師との交流に使用するシステム利用費などを収益源としています。

日本版MOOC(MOOCs)はJMOOC(ジェイムーク)とよばれ、2013年11月に、普及・拡大を目的とする「日本オープンオンライン教育推進協議会」が設立されました。

インターネットにつながってさえいれば、誰でも、世界中のどこからでも大学レベルの講義が受けられることから「教育の民主化革命」ともよばれています。

MOOC(MOOCs)の受講の流れ

一般的なMOOC(MOOCs)の受講の流れは、以下の通りです。

1. 受講登録
2. オンライン講義の受講
3. 小テスト・レポート課題
4. オンライン講義の受講
5. 修了テスト
6. 修了証の発行

なお、コースによっては対面での講義を行っているものや、受講生同士でコミュニケーションが取れるようなフォーラムやコミュニティが用意されているものもありますが、有料のケースが多いようです。修了証の発行も有料の場合があります。

MOOC(MOOCs)で受講できる講義

MOOC(MOOCs)で開講している団体には大学や民間企業が多いことから、受講できる講義分野は主に以下のようになっています。

1. IT・情報・コンピュータサイエンス

大学のほか、IT系企業の参加も多いため、IT系の講座が多数用意されています。
無線通信やIoT、ディープラーニング、AI、センサネットワーク、ビッグデータ、データベース、プログラミングなど、最先端技術から基礎知識まで幅広い講座から選ぶことができます。

2. ビジネス・経営

大学、民間企業、NPO法人がビジネス・経営系の講座を提供しています。
ビジネスプランやプロジェクトマネジメント、リーダーシップといった経営層向けの講座から、新入社員向けに活用できそうなビジネスマナー、ビジネススキルといった基礎知識系まで揃っています。

3. 工学

主に大学が提供する講座で、工業力学、電子回路、機構学、金属材料、流体力学、機械力学、電気回路、制御工学など工学系の基礎も学べます。

4. 人文科学(心理、歴史など)

こちらも主に大学が提供する講座です。言語学や文化史、心理学といった人文科学系の講座も充実しています。

まとめ

インターネット環境さえ整っていれば、簡単な登録のみで無料で受講できるMOOC(MOOCs)についてご紹介してきました。

テストやレポート課題もあるため、それなりに本腰を入れなければ講座を修了することは難しいですが、社会人入学で大学などに通うのに比べると、時間の面でも金銭面でもグッと学びのハードルを下げることができます。

学びたい分野が具体的に決まっている方は、受講を検討してみてはいかがでしょうか。

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執筆者情報

株式会社ユイコモンズ UIcommons Inc.

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