ペーパーベースのマニュアルに比べて直感的に理解しやすく、活用シーンが幅広い動画マニュアル。実際に作成したいと思ったら、まず何から手を付ければ良いのでしょうか。 こちらでは動画マニュアルを作成するためのステップを、注意点を交えながらわかりやすくご紹介していきます。
目次
動画マニュアルを作るには
動画マニュアルは何となく勢いで作っても、あまり良いものになりません。まず動画のターゲットを決め、対象に向けて最も伝えたい内容がうまく伝わるよう構成を考える必要があります。具体的な手順に沿って考えていきましょう。
【ステップ1】構成案を作る
構成を考えるにあたって、まずは動画マニュアルを視聴するターゲットを明確にしましょう。
ターゲットとして考えられる人物像は、「新入社員」「管理職」「取引先の人」「一般ユーザー」などさまざまです。その人の立場によってすでに知っている内容や理解してもらいたいことが変わってきます。ターゲット層が違えば、自ずと構成も変わってくるわけです。
スマホやタブレット、プロジェクターなど、動画を再生するデバイスによっても視聴しやすい構成が変わってきます。できれば視聴シーンも事前にイメージしておきましょう。
動画は1本でたくさんの内容を扱うことに適していません。1分以内などごく短くなってよいので、1本の動画では一つのテーマだけを取扱うことが大切です。これらを考慮し、構成を考えましょう。内容が複数になると、視聴者が気になる動画をとりあえず再生して何度も確かめることになります。飽きられてしまって離脱の原因となります。
【ステップ2】情報を集める
構成案ができたら、それを動画にするために必要な情報を集めていきます。 内容に嘘があっては企業に対する信頼性まで落ちかねないので、官公庁のデータなど信頼性の高い資料を見極めて集めましょう。 関連する資料すべてを集めようと思うとキリがなく、必要な資料が見つけにくくなってしまうこともあるので、情報を取捨選択することも大切です。
【ステップ3】シナリオ・台本を作る
ごく短い動画でも、撮影に関わる人同士でビジョンを共有するため、一度きちんとシナリオを書きましょう。シナリオ作りのプロセスでは全体を通してイメージする必要があるので、足りないものに気付きやすくなり、撮り直しのリスクが減らせます。
シナリオには登場人物のセリフはもちろん、「動画にかぶせる図表やテロップ」「資料映像」「ナレーション」なども書き込みます。テロップは、動画を見る人が読むことを意識しなくても内容を理解できるよう、できるだけ簡潔にまとめましょう。
関係者に内容が伝われば、シナリオは文字ベースでも絵コンテでも構いません。最初に全体の流れを解説し、個別の手順を伝えていく順で構成すると理解しやすくなります。
【ステップ4】撮影・録音する
撮影した動画はあとで編集することになりますが、やはりもとの撮影の質が高いに越したことはありません。
短い動画でも、マイクや照明のセッティングや別カットの撮影などの手順が入ってくるため、撮影時間は余裕をもって用意しておきます。特に手順を解説する動画では、全体の様子がわかるものとともに、手元がわかりやすい別アングルでの撮影も行っておきましょう。何度か撮っておくと、編集が楽になります。
周囲の騒音や照明などの環境をできるだけ整えておくと、動画全体の品質が良くなります。室内灯だけでは暗く写ってしまいがちなので、照明器具やレフ板(反射板)を別に用意することをおすすめします。余計なものが写り込まないよう、事前に背景も整えておいてください。画面がぶれると映像の品質がぐっと悪く見えてしまうので、三脚でカメラを固定し、ブレないよう撮影します。
【ステップ5】ナレーション収録する
音声による解説を入れると、内容が伝わりやすくなります。ナレーターの話し方(話すスピード、声のテンションなど)については、事前に打ち合わせをしておき、こちらの要望がある場合は早めに伝えておきましょう。台本は当日渡すのではなく、事前に読み込んでおいてもらいます。
【ステップ6】編集する
映像や音声を繋ぎ合わせ、動画に仕上げていきます。不要な部分はカットし、簡潔に仕上げることを意識しましょう。ナレーションに加え、音楽や効果音などを入れることでより動画としての完成度を上げることもできます。
タイトルも、動画の内容が一言で理解できる簡潔なものをつけてください。編集の段階で周囲の人にチェックしてもらい、改善点を指摘してもらうことをおすすめします。編集作業を行っていると同じ動画を何度も目にするため、つながりなどに不自然な部分があってもなかなか自分では気づけません。
その際、カットした部分の素材はあとで必要になるかもしれません。同じ素材を撮影しなおそうと思うと大変なので、途中経過もできる限りすべて保存しておきましょう。
まとめ
実際に効果的な動画マニュアルを作成するには、しっかりとしたプランニングに基づく事前の準備が大切です。また、編集体制が整っていなくてはなりません。 あまり多くの人の意見を取り入れすぎると、動画マニュアルで訴えたい焦点がブレてしまいます。できれば責任者を一人決め、担当部署内である程度の内容は解決できるような体制を作っておくことをおすすめします。
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