動画制作において、動画ファイルを軽くする必要に迫られることがあります。
今回は、動画ファイルを軽くする必要性と、その方法についてわかりやすく解説します。
動画を制作する際の注意点についても触れていますので、動画制作者の方はぜひ参考にしてみてください。
動画ファイルの容量を軽くする必要性
なぜ動画ファイルの容量を軽くする必要があるのでしょうか。
ここでは、動画ファイルを軽くする理由やメリットについてお伝えします。
快適でスムーズな視聴環境のため
動画ファイルの容量を軽くする理由として「快適でスムーズな視聴環境を整えるため」という点が挙げられます。動画ファイルの容量が大きいと動作が重くなり、再生がうまくいかない可能性があるためです。
画質や音質を良くしようと非圧縮にすると、容量が大きい動画になります。そうした容量の大きい動画は処理に時間がかかってしまうため、スムーズに視聴できない可能性があるのです。
視聴者に動画を快適に視聴してもらうためにも、適したファイルサイズに圧縮しておくと良いでしょう。
動画ファイルが扱いやすくなる
動画ファイルの容量を軽くする理由として「動画ファイルが扱いやすくなる」といった点も挙げられます。ファイルサイズの大きい動画だと、動画の編集やアップロードなどの作業に負荷がかかりやすくなるためです。
動画ファイルを圧縮し扱いやすくしておくとスムーズに動画を編集できるため、ストレスなく動画制作を行うことができます。
以上のことから、動画は扱いやすいファイルサイズに圧縮しておくのがおすすめです。
保存できる容量が増える
動画ファイルを軽くしておくと「保存できる容量が増える」といったメリットもあります。
圧縮して動画ファイルのサイズを小さくしておくと、パソコンやスマートフォンなどの限りある保管スペースの中にたくさんの動画を保存することが可能です。
もし、非圧縮の状態でいくつも動画を保存した場合、すぐに容量不足になってしまう恐れがあります。
保存できる容量を確保しておくためにも、動画ファイルを圧縮しておくと良いでしょう。
動画ファイルを軽くする方法
動画ファイルを軽くするには、いくつかの方法があります。
ここでは、動画ファイルを軽くする方法について紹介します。
動画の解像度を下げる
動画ファイルを軽くするために、「動画の解像度を下げる」という方法があります。動画の解像度を下げることで、画質が低下する代わりに容量を減らすことができるのです。
ただし、解像度を下げすぎてしまうと映像が荒くなってしまい、動画のクオリティに影響が出ることがあります。
動画の容量を小さくしたい場合には、適度に動画の解像度を調整してみてください。
動画のフレームレート・ビットレートを調整する
動画ファイルを軽くする方法に、動画のフレームレート・ビットレートを調整する方法があります。
フレームレートとは、1秒あたりに何枚のフレームが入れ替わるのかを指し、ビットレートとは動画1秒あたりの情報量のことをいいます。
動画の解像度と同じく、どちらも動画の画質に影響する数値です。
ビットレートは映像ビットレートと音声ビットレートに分かれており、ビットレートを下げると映像と音声が劣化していきます。
フレームレートとビットレートを下げる際は、動画のクオリティに気を配りながらバランスを見て調整する必要があります。
ファイル形式を変換する
動画のファイル形式を変換することでも、動画の圧縮が可能です。
ファイル形式にはさまざまな種類があり、対応するOSや機器、特徴が異なります。
主要なものには、Windows標準であるAIV、Mac標準のMOV、Adobeシステムズが開発したFLVなどがあります。
動画ファイルを軽くしたいなら圧縮率と画質が良いことから広く普及しているMPEG4のほかにWindowsの圧縮形式であるwmvなどがおすすめです。
ただし、wmvはWindows標準形式のため、Apple製品では再生することができません。
MPEG4は汎用性が高いため、迷った時にはMPEG4を選ぶことをおすすめします。
対応するOSや機器を確認しながら、適したファイル形式に変換しましょう。
動画制作時に気をつける注意点
動画制作時には気をつけるべきポイントがあります。
不要なシーンをカットする
動画制作時には、不要なシーンを極力カットしておきましょう。
再生時間が長くなるほど、動画の容量も大きくなってしまいます。特に、動画の冒頭部分などは前置きの説明に時間を使ってしまい全体の再生時間が長くなることがあるので注意しましょう。
不要なシーンをカットすることで全体の内容が伝わりやすくなるメリットがあります。動画全体を見直して、必要な部分に焦点を当ててみてください。
時間に余裕を持って制作する
動画制作時に注意すべき点として、時間に余裕を持つことも重要です。
動画ファイルのエンコードには時間がかかるため、時間に余裕を持っておかないと期日に間に合わない恐れがあります。製作時には思わぬアクシデントが発生する可能性もあるので、スケジュールに余裕を持たせておくと良いでしょう。
撮影や編集のスケジュールを組むときには、動画のエンコード時間も計算に入れておくと安心です。
バックアップの作成
動画制作時には、バックアップを取ることを忘れないようにしてください。
変換や圧縮を行うと元のデータに戻すことができないため、必ず処理を行う前にバックアップを取る必要があります。
また、エンコードは回数を重ねるほど、動画の画質や音質が劣化してしまいます。
そのため、エンコード回数は極力少なくなるように注意し、こまめにバックアップを取りながら動画制作を進めると安心して作業できるでしょう。
まとめ
動画ファイルを軽くする必要性と、その方法について解説しました。
必要に応じて動画ファイルの圧縮や変換をおこなうことで、動画制作時の負担軽減や快適な動画の視聴につながります。
今回紹介した動画を軽くする方法や動画制作時の注意点を参考にしながら、動画の利用に適したファイルサイズに調整してみてください。
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