もし、動画制作に関して以下に当てはまる方に、ぜひ覚えて欲しいのがテロップ(字幕)のつけ方です。
・これから動画制作を始めようと考えている
・動画制作のレベルを上げたい
テロップというと、ただ単に字幕をつけるだけだと思われるかもしれませんが、動画作品は、字幕の有無で「最後まで見てもらえるかどうか」「内容を理解してもらえるかどうか」が大きく変わってきます。「字幕を入れる」という手間が同じなら、より見やすいテロップ、再生数を伸ばすテロップのつけ方を知っておくに越したことはありません。
本コラムでは、動画制作におけるテロップの役割や、テロップ作成時に使えるコツをご紹介します。
動画販売において売れる動画の傾向
より正確に情報を伝える補助
動画制作におけるテロップの役割は、動画の内容を伝えるための補助です。動画にテロップがない場合、すべての音声を聞いて理解する必要があります。しかし、人の声は、多くの人が思っているより聞き取りやすいものではありません。専門用語や同音異義語が出てきたら、聞き間違えてしまう場合もあります。その点、テロップがあれば、「誰が何を言ったのか」を正確に理解することができます。また、動画の音声をじっくり聞いていなくても、テロップを追えば内容を理解できますし、専門用語についてテロップで補足説明があれば、動画を止めて検索する必要もありません。動画制作において、テロップは視聴者のストレスを減らし、内容の理解を助けるためのサポートツールなのです。
耳が聞こえない人に動画の内容を伝える伝達手段
動画制作時におけるテロップの役割には、「耳が聞こえない人への配慮」という面もあります。当然のことながら、字幕のない動画だと、聴覚障害者にすべての内容を伝えることができません。企業の業務研修用動画や解説系の動画など、種類を問わず動画は幅広い人に見てもらうためのコンテンツなので、テロップをつけないことが大きなハンデになってしまうでしょう。なお、聴覚障害者に対する動画制作におけるテロップの強みは、後付けの編集で追加できることです。手話だと話者の姿を撮影したデータやワイプが必要になりますが、手話を使える人がいなくてもテロップで情報を伝えることができます。
情報を強調するテクニック
テロップの効果として、無視できないのが情報の「強調」です。 動画の中で特に伝えたい内容にテロップをつけると、情報を目立たせることができます。ただし、情報を強調するためにテロップを使う場合、テロップの頻度を抑えるといった工夫も必要です。たとえば、教科書の重要な部分にアンダーラインを引こうとして、1ページすべてに線を引くとかえってわかりづらくなるのと同じで、テロップもある程度、絞る必要があります。テロップで情報を強調したい場合は、「動画を通じたテーマ」や「動画を通して伝えたい情報」「印象に残って欲しいフレーズ」などのみにテロップをつけると良いでしょう。
動画制作における見やすいテロップの共通点
色やサイズギャップが大きく目立つ
動画制作においてテロップをつけるときは、色やサイズにギャップをつけることが重要です。 テロップの文字色が動画の背景色と似た色だと、文字が溶け込んでしまって内容を見てもらえません。そのため、テロップをつける場合はサイズを思い切り大きくしたり、背景色と重複しない色を選んだり、白や黒の背景をつけて文字色を目立たせたりすることを意識しましょう。
テロップの文章が短くわかりやすい
テロップをつけるとき、初心者がやりがちな失敗の一つが、「全文を文字に起こそうとする」ことです。 たしかに、動画で話している文章をすべてテロップに起こした方が親切ですが、残念なことに動画は大量の文字を表示するのに適したツールではありません。動画を見ている人の中には、「細かい文字を読みたくない」という人もいます。 文字起こしの量が増えると、それだけで「大量の文字があるから見たくない」という拒否感を招いてしまう場合もあるので、テロップはできるだけ短いフレーズでまとめましょう。
動画制作における見やすいテロップ作りのポイント
鮮やかな色を避ける
見やすいテロップを作りたい場合、赤や青といった鮮やかな色は避けましょう。 彩度や明度の高い色は、画面映えはしますが、色の主張が強すぎて内容が入ってきづらいためです。 見やすさ、文字の読みやすさという面では、同じ赤系でもややトーンを落とした暗めの色を使った方が目にやさしく、おしゃれな印象になります。 また、落ち着いた色を使うことで、動画の背景と馴染みやすくなるのもおすすめのポイントです。
テロップに背景をつける
背景が複雑で文字を目立たせることができない場合、文字を縁取ったりテロップの背景に色を敷きましょう。 着色したベース部分に白抜きで文字を表示すれば、テロップの見やすさを大幅に向上できます。 文字の縁取りや白抜きは、テロップだけでなく動画制作のサムネイルを作るときにも役立つテクニックなので、覚えておいて損はありません。 また、背景の塗りつぶしと白抜き文字を利用すれば、落ち着いた色でもコントラストが強くなるのでテロップを目立たせることができます。
アイコンやアンダーラインを使う
テロップの可読性を高めるという意味では、テロップにアイコンを使ったりアンダーラインを引いたりするのもおすすめです。 単に文字を並べるよりも、強調したい部分にアイコンやアンダーラインをつけた方が目立ちます。 また、一部分だけ文字のサイズを大きくしたり、文字色を変えたりするのも効果的です。 見た目に変化をつけることでテロップの印象も差が出るので、動画制作時はいろいろな機能を試して自分なりの強調方法を習得しましょう。
まとめ
動画制作では、テロップ一つで動画の見やすさを大きく改善することができます。 見づらい動画、内容を掴みづらい動画は、内容が良くても最後まで見てもらえません。
実用的かつスタイリッシュな動画を制作できるように、テロップ背景の塗りつぶしや文字色の調整、サイズ変更といったさまざまなテクニックを駆使して、見やすいテロップを心がけましょう。
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