成果が上がる動画配信・動画販売をしたいなら、コンテンツの音は質を上げるべき、とよくいわれています。BGMやナレーションは、具体的にどんな工夫をすると視聴者にとって聞きやすく、良い音質・音声にできるのでしょうか。また、動画配信・動画販売の場合、撮影・編集の際にどんな点に注意しておいたら良いでしょうか。
本コラムでは、動画配信・動画販売の際の音の重要性と、押さえておくべきポイントを解説します。
動画配信や動画販売用コンテンツの撮影でまず押さえておきたいポイント
動画配信・動画販売用のコンテンツの撮影で押さえておきたい基本的な撮影技術のチェックポイントは以下の通りです。
- 構図・見せたい対象物の位置は適切か(何を見せたいのか、画像を見てはっきりわかるか)
- ピントが合っているか
- アングルがずれていたり、斜めに見えたりしないか
- 手ブレの防止用にカメラが三脚・ジンバルなどで固定されているか
- 1ショットの長さが長すぎる・短すぎることはないか
- 照明が暗すぎないか
こうした点で、視聴者から見て不自然さがないかどうか、チェックしておくことは撮影の基本です。
なお、カメラの画質については、動画対応している現行モデルのスマートフォンやデジタルカメラは、ほとんどの機種が高画質なので、問題ないでしょう。
以上のほか、撮影方法について詳しく記載した関連記事もぜひご参照ください。
【関連記事】
動画制作に役立つ!動画撮影・編集のポイントを解説
さらに、撮影の際に重要なのは音です。音が適切にマイクから拾えておらず聞きづらい点がある・音の質がノイズを拾っているなどで適切ではない、ということがあるとそもそも視聴者は視聴をやめてしまい、致命的です。
このように、撮影時の音は重要ですので、最低限、以下の対応をしてみましょう。
- カメラの内臓マイクでなく、ピンマイクやワイヤレスマイクを利用する
- 音割れがしていないか、ボリュームが適切か、テストしてみてマイク音量を調整する
- ノイズを拾っていないか、確認する
ナレーション・BGMも非常に重要な音の要素なので、以下でもう少し詳しく説明します。
動画配信や動画販売に重要な音声(ナレーション)
動画配信・動画販売では画像が半分、音声・音が半分といわれるほど音は重要です。
なかでもナレーションはコンテンツそのもの、ともいえるので、十分に対策しましょう。
以下は動画のナレーションの質をワンランクアップさせるためのチェックポイントですので、ぜひ実践してみてください。
1.原稿は十分に準備できているか
ナレーションは耳から入ってすっとわかりやすいものにするのがポイントです。わかりやすければ、若干の音質の難点をカバーできる面がありますので、しっかり準備をしましょう。
1文の長さが長すぎないか・1文あるいは1つのパートに2つの言いたいことを詰め込んでわかりにくくしていないかなどをチェック、極力シンプルでわかりやすく作ります。
ナレーション時間の点も動画の長さを決めてしまうことになるので、規定の時間に収まっているかチェックして、必要であれば原稿を編集しなおしてみましょう。
2.声は視聴者を意識したものになっているか
視聴者が誰であるかを意識してナレーションを決めます。音は男性の声が良いか・女性の声が良いか、落ち着いた音質にするか、元気な方が良いか、これはターゲットとなる視聴者層に合わせて決める必要があります。
ナレーターの人選がその意味では大事ですが(プロに頼んだ方が良い場合もあります)、人選が思うに任せない場合は、読み上げソフトなども利用して、聞きやすい音声にすることを考えてみましょう。読み上げソフトは男性・女性の声、中には音質を選べるものもあり、多言語対応がしやすいメリットがあります。
3.ノイズには厳しめに対応、ナレーションの録音環境を最適に
視聴者は、撮影者が思うよりナレーションの背景にあるノイズに敏感である、と思っておきましょう。ヘッドフォン・イヤホンで動画を視聴することが多い視聴者は、より気にしてしまうのが普通です。
環境を録音に最適化するため、カーテンを閉めること・エアコンなどの音にも注意し、ダイレクトに音を拾わないようにしておきましょう。
ノイズがなかなか消えない場合、室内にある他の通信機器・家電製品から音を発している場合もあります。できるだけ撮影場所の回りには必要な機材と照明以外の通信機器や家電製品を置かないようにすることもコツの一つです。
編集時にトリミングは簡単にできるので、気になる音は最後にカットしておきましょう。
そのほかのナレーションの注意点について、もう少し詳しく解説していますので、ぜひこちらの関連記事をご参照ください。
【関連記事】
動画制作におけるナレーションの効果と入れ方
動画配信や動画販売では音(BGM)にこだわろう
動画配信や動画販売では、BGMや効果音をうまく使うと、コンテンツのハイライト部分を強調できる、雰囲気を伝えやすいなどのメリットがあります。
しかし、本当にそのBGM・効果音が必要なのか、なくても伝わるのかなどをよく検討しましょう。視聴者から「音がうるさい」と思われてしまえば、離脱の原因となってしまうからです。
「ここはどうしても使いたい」「マスキング効果(他の音を消す効果)がどうしても必要」などの理由でBGMを使う場合は、次のような点に注意して使用しましょう。
BGMが視聴者の気持ちとマッチしているか
「視聴者はこの場面でどんなことを思うだろうか?」と想像し、それにマッチしているBGMを選びましょう。
暖かい・冷たい・元気…など、音にはイメージがあります。この場面でこの音が本当に適切か、さまざまな角度からチェックし、視聴者に寄り添うようなBGMを選びましょう。
BGM・効果音は「控えめ」がちょうどいい
制作側が思うよりも、少しだけ全体に控えめにすると、視聴者にとってちょうど良いものになります。調子の違うBGMをいくつも使う、効果音のトーンがバラバラ…というのもよくある失敗です。音に統一感を持たせ、ボリューム・量をそれぞれ控えめに使用することで、コンテンツを引き立てられます。
著作権には要注意
BGMには著作権がありますので、利用条件を守りましょう。利用条件の守られない利用または無断の利用は著作権侵害として損害賠償や、刑事罰の対象となります。
利用しやすいBGMは、フリー音源サイトなどからダウンロードすることができます。また、JASRACにBGMを使う目的にあわせた使用料を支払って利用すれば問題ありません。
まとめ
以上のように、音声や声を意識し、良質な動画配信や動画販売を継続的に制作することで、集客や購入率の向上が期待できます。
ナレーション・BGMについてご紹介したポイントを踏まえて、より効果的な動画活用をしてみませんか。
法人向オリジナル動画配信プラット フォーム
UIshareのサービス資料
動画配信プラットフォーム UIshareの総合サービス資料です。
特徴、機能、金額の詳細をこちらのサービス資料にまとめています。